毛利太祐が鉛筆で描くイメージ(顔あるいは花)はひびの入ったガラスの層で覆われています。物質的なひび割れによって表象が導入され、イメージははっきりと 見ることのできるパーツとぼやけて見えるパーツに分けられます。物質中のひびがイメージ中のラインとなり、三次元的対象は平面を乗り越えて割れたガラスの 網目へ入り込み、物理的次元と統合して具体的な現実の一部へと化してしまうのです。
Taisuke Mohri, The Cracked Portrait #8, pencil on paper, glass, 95.2×69.4×6cm, 2016 (detail) |
|
|
|
|